こんにちは。群雄割拠なプロジェクト管理ツールの『つまみ食い』が大好きなサイ蜂です。
うちの子供が、夏休みの自由研究で一大プロジェクト『マインクラフトで小学校を作る』に挑戦しようとしてます。
・・・そんなの宿題としてアリ?と思ったんですけど、先生の許可は貰ってるとのこと。僕としては、ちょっと考えものかなぁと思ったんですけど。
ただ、せっかくなので、『無闇に作っておしまい』じゃなくて『計画を立てること・見直すことの大切さ』みたいなことを、プラスαの要素として学んでほしいと思った訳です。

マインクラフトって何だ?
ご存知の人も多いと思いますけど、とても自由度が高いゲームで、いろんなことができます。ざっくり説明すると、、、
- 土とか木、金属とかのブロックを自由に組み合わせて、土地を造成したり、建物を立てたりできます。
- いろいろな素材を組み合わせて、新しい素材や道具を作ったりできます。
- 新しい土地や海、洞窟や建物なんかを探検して、モンスターを倒したりアイテムを手に入れたりできます。
- 『回路』を組み合わせて、いろいろな操作を自動化したり、遠隔操作したりできます。
・・・てな感じです。一部の学校では、教材としても使われてたりするらしいです。子どもたちに大人気。
頑張れば、こんなの↓もつくれちゃう。
どんなツールを使おうか
今回、プロジェクト管理ツールに求めた条件は次の通り。
- 子供でも理解できる。子供が操作できれば尚良い。
- 僕が使ったことがないツール。
- 無料。
で、選んだのが『マンモスプロジェクト』。

ざっくりとした特徴は、こんな感じ。
- シンプルな機能。
- タスクを登録すれば、リスト・カンバン・ガントチャート・カレンダー形式で表示できる。
- 掲示板・ファイル管理・ノート の機能あり
そして、このツールの最大の特徴と言って良いと思うんですけど、『プロジェクト・マップ形式』でタスクを表示・編集できます。
簡単に言うと、タスク間の依存関係を表現した図。
こんなふうに。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Tokai_Hairo.jpgウチの子供にガントチャート読ませるのはハードルが高いし、ただのリスト形式じゃ味気ないし、カンバンはまぁ良いんだけど作業の依存関係をどうやって把握させようか・・・
と思ったんですけど、これならウチの子供も理解できそう。
余談ですけど、相手が大人でも、作業の依存関係を把握してもらうのって大変ですよね。
『タスクを洗い出して、単純なToDoリストをこなしていく』ってトコまでは大丈夫でも、タスク間の依存関係に無頓着な人って、意外と多いです。プロジェクトでの仕事に慣れていない人だと特に。
そんなメンバー構成のプロジェクトだったら、このツール、結構使えるかもしれないです。
計画をたてる
タスクを決める
『小学校を作る』てことなんですけど、あくまでも『息子が通ってる小学校になるべく似せて作る』ということになりました。スコープの定義、大事。
超大事。
写真やGoogleマップから学校の概観を把握したうえで、それぞれの部屋や施設を『骨組み → 壁・床・屋根 → 内装』というステップで作ることにしました。
決めたタスクは、マンモスプロジェクトに登録します。
こんなふうに。

作業の前後関係を決める。
『骨組み→壁・床→内装』というように、作業の順序があるので、定義したタスクどうしには、依存関係があります。
これを『プロジェクト・マップ』で定義できます。
こんなふうに。

視覚的に表現されるので、子供にもわかりやすいです。
ただし、タスクの数が多くなったり、あまり複雑な依存関係だと見づらくなってしまいそうなので、『サブブロジェクトに分割する』等の工夫が必要かもしれません。
ちなみに『開始-終了』の関係だけ定義できます。『開始-開始』『終了-開始』『終了-終了』のような関係は、定義できません。
・・・まぁ、定義できない方が助かるんですけど。『正しさ』とか『厳密さ』より『わかりやすさ』優先です。
役割を決める
今どきの自由研究・工作は、親が手伝うのがあたりまえらしいです。
時代が変わることで、昔は見えてなかったリスクが見えるようになって、その対策として、自分が子供だった頃よりも過保護気味になる・・・みたいな話は納得できるんですけど。
自由研究はどうなんでしょうか。なんで、みんな手伝うようになったんだろうか。まぁ、僕も手伝ってる訳ですけど。
と言う訳で、僕も一部のタスクにアサインします。ただし『それ以外は自分でやれよ』という息子へのメッセージでもあります。
スケジュールを決める
それぞれのタスクに、開始日・終了日を登録します。
まだタスクの粒度が若干粗い気がしますが、ここに時間をかけすぎると子供がダレちゃうので、子供の意見を尊重してサクサク登録していきます。
が、案の定、デスマ必至なスケジュールにしようとしてるので、タスクの具体的なイメージと、一日に自由研究に投入できる工数を加味して、スケジュールを引きました。こんなふうに。

ちょっとだけやってみる
ここまではあくまでも、見積もり根拠の弱い、机上での計算です。
試しに3~4日くらいプロジェクトに着手すると、最初の計画では見えなかったことが見えてきます。
たとえば、給食室(学校で給食作るタイプ)の中は見たことがなかったり。
たとえば、想像してたよりもずっと大きい建物になりそうだったり。
計画を見直す
ここで、計画の見直しが必要になります。
計画を見直すうえで、このプロジェクトは、何が変えられて、何が変えられないのか、子供に把握してもらいます。
要素 | 変更可否 | コメント |
---|---|---|
期日 | 変更不可 | 始業式まで必須 |
コスト | 変更可 | ちょっとくらいなら |
スコープ | 変更可 | 自分が納得できる範囲内でご自由に |
まぁ、実際のところ、期日も変更可能な要素ですけどね。教育的な観点から、変更不可としました。
日程の変更は、カレンダービューから直接変更できるので、サクサク変更していきます。
感想
いまのところ、8月22日完了予定です。毎日進捗報告させてます。『大人が仕事でやってることを、自分もやっている。』というのが嬉しいみたいです。
『パパの会社の人でも、上手にできない人が結構多いんだよ。』って言うと、もう大喜びです。
喜ぶツボが少し歪んでる気がしますけど、僕の息子なので。しょうがない。
肝心の『マンモスプロジェクト』ですけど、シンプルで簡単に操作できるツールなので、『大人がやっていることのマネができる』という点で、今回のテーマには良いツールだったと思います。
仕事で使う場合には『作業の依存関係を強く意識する必要がある』とか『プロジェクトでの仕事に不慣れなメンバー構成』みたいなケースで、威力を発揮するかもしれませんね。
この記事は以上です。
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