2017年4月現在、超高速開発ツールが盛り上がりを見せそうで、イマイチ盛り上がりきれてない・・・という状況に見えますが、海外の事情はどうでしょうか。今回は、海外の超高速開発ツールの事情を探りながら、個人でも試して遊べるツールを、持ち前の英語力(英検4級)で探してみたいと思います。

選定の基準
世界中の有象無象のソフトウェアを相手にする訳にはいかないので、↓を選定の基準にします。
- それなりに有力(認知度とか、評判とか)な製品。
- 評価版・無償版がダウンロードできる。
- 評価版に機能の制限があってもいいから、長期間使える。
仕事で評価するならともかく、遊びに使うので、30日間無料・・・みたいなのはNGです。
・・・の前に、海外で超高速開発ツールはなんて呼ばれてるんだろう?
ところで、超高速開発ツールは海外ではどのように呼ばれているのでしょうか。コレがわからないと探すのが大変です。手掛かりは↓の記事にありました。

outsystems社のプレスリリースを、同社製品の国内代理店であるBluememe社が翻訳したもの・・・でしょうか?
この中で、製品のカテゴリを”ローコード・プラットフォーム“と呼んでいます。(呼んでいるのは調査会社のForrester社ですが。)
という訳で、”low code“をwikipedia(英語)で調べてみます。
Wikipediaに記事がある・・・くらいには、この言葉で認知されているようです。
が、編集履歴を見てみると・・・
2017年1月25日に記事が新規作成(Created page with…)されているようです。。。ちょっと最近すぎませんかねぇ。。。
自信が無くなっちゃいましたが、とりあえず”low-code“というキーワードで探ってみようと思います。
評価
調査会社
そもそも、前述のForrester社のレポートがきちんと読めればいろいろわかりそうですが、長文すぎるのでパス。

bluememe社のリリースに付いてた資料を見ると、”low-code platform“のカテゴリの”leader“に位置づけられているのは、次の4つの製品でした。
- salesforce
- outsystems
- Mendix
- Appian
超有名なsalesforceはひとまず置いといて、それ以外の3製品を候補にします。
口コミサイト

海外のエンタープライズ向け製品を調べるのに便利です。low codeで検索して、ソレっぽいものを持ち前の英語力(英検4級)でピックアップしたのが↓の2製品。
- Zoho AppCreator
- WaveMaker


どちらも高い評価を受けているようです。
比較
これら5つの製品を比べてみます。
名称 | 国内の窓口・販売代理店 | 無償版 | 無償版の利用期限 |
---|---|---|---|
outsystems | あり | ○ | 無制限。 |
Mendix | あり | ○ | 無制限っぽい。 |
Appian | みつからない。無いかも。 | ○ | 30日 |
Zoho AppCreator | あり | ○ | 無制限っぽい。 |
WaveMaker | みつからない。無いかも。 | ○ | 30日。旧バージョンは制約なしかも? |
Zoho AppCreator以外の製品は、UIがキレイで柔軟性が高そうな製品が多い印象でした。こんなUIのシステムを高速に作れるなんて、ちょっとワクワクします。
Zoho AppCreatorだけが異質で、柔軟性は低いけど誰でも(エンジニアでなくても)作れる というコンセプトの製品のように見えます。(試してないので不確かです。)あそびで使うには、ちょっと物足りないかもしれません。
Appianは利用期限の制約があるのでパス。
Mendix, Outsystemsは長く遊べそうです。WaveMakerはUIがとてもキレイで、また、AngularJSを使っていたりと、詳しく調べてみたくなる製品でした。この3製品はちょっと試しに遊んでみて、別の機会にご紹介したいと思います。
“製品のカテゴリの呼び名”の違いについて
余談ですが、”low-code”と”超高速開発”という呼び名の違いはちょっと面白いと思いました。エンジニアがこれらの製品に対して持つ印象・誤解など、呼び名が違うことが、市場への受け入れられ方・位置付けられ方が違ってきそうです。
これについても別の機会にじっくり考えてみたいと思います。
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