読書感想文の書き方のコツを小学生の息子に伝わるようにまとめてみた

息子へ

読書感想文の宿題の調子はどうだい?パパが小学生のころは、読書感想文を書くのがとてもイヤで、締め切りギリギリまで書けなかったのを覚えているよ。そもそも小学校の先生は、読書感想文の書き方を教えてくれないくせに、本のあらすじは書いちゃダメだとか、改行をたくさん使って原稿用紙を埋めるなとか、ダメなことはこまごまと注意するよね。

パパも文章を書くのはあまり得意じゃないけど、大人になった今なら少しは君にアドバイスできるし、インターネットを使って書き方の決まり事やいろいろな 書き方パターンを調べられるから、君の助けになれると思う。少し長くなるけど、頑張って最後まで読んでほしい。

『書き方のパターンを知る』ということ

パターンに沿って書くと、独創性や考える力が育たなくなる・・・なんて言う大人がいるかもしれないけど、パターンを知るのはすごく大事な事だ。だいたい、算数の計算方法を自分で編み出す子なんていないだろう?それなのに、読書感想文の書き方は自分で編み出さないとダメだなんて、すごくおかしな話だ。だいたい、独創性とか発想力とか言われるものは、あくまでもベースとなる基礎知識や前提事項を・・・と、この話はまた今度にしておこうか。

とにかく、パターンを学んでそれを使うのは、ちっとも悪いことじゃなく、当たり前のことなんだ。これは勉強だけの話じゃなく、スポーツでも、将来きみがお仕事をするようになってときにも、同じことだ。

そもそも、読書感想文って何だろう?

この質問に、すぐにはっきりと答えられる大人は、あまり多くないと思う。パパも正直よくわからない。『読んだ本の感想を書く文のことだ』と言えばその通りなのだろうけど、これは君が欲しい答えじゃないだろう。ただ感想を書くだけだったら、『面白かった』とか、『つまらなかった』とか、すごく短い文で終わってしまう。こんな感想じゃ、とてもじゃないけど原稿用紙を埋められないよね。

『よくわからないもの』を作らなければいけない・・・というのは、すごく難しいことだ。パパもいつも会社でよくわからないものを作らなきゃいけないことが・・・と、この話もまた今度にしておこうか。

多分きみの担任の先生も、読書感想文とは何なのか(想定する読者は誰で、どんな目的で書くのか・・・)ということを、具体的に話していないだろう。本当はそういうの、ちゃんとして欲しいところなんだけど、面倒な子供だと思われると嫌だよね。

ここはパパと君とで『読書感想文とはこういうものだ』というのを決めてしまうのはどうだろう?例えば、君の友達や先生、パパやママに、その本をおすすめするための文を書く というのはどうだろうか。友達にその本を手に取って読んでもらって、あとでお互いに感想を言い合うために、どんなに面白い本だったのかを、原稿用紙を使って、君の言葉で精一杯説明してみてはどうだろうか。

なんで、その本を選んだんだい?

きみがその本を選んだのには、何か理由があるんだと思う。書き始めにそれを書くのも良い方法だ。その本を図書室や本屋さんで見かけたときに何を思ったか、どんなことが書いてあると思ったのか、読み始めるときはワクワクしたのか、それとも面倒だと思ったのか。これだけで結構な分量の文が書けると思う。

特別な理由じゃなくてもいい。『推薦図書だったから』なんて理由でも十分だ。その本のタイトルから受けた印象や、手に取ったときの本の重さ、カバーの質感など、その本の内容に興味がなかったとしても、ちょっとでも何か感じたものを書けばいい。

『おもしろい』って何だろう?『つまらない』って何だろう?

『面白い』と思ったのには、何か理由があるはずだ。その本の、どのエピソードでそれを感じただろうか。どの登場人物に、どんな気持ちを抱いただろうか。

その本を面白いと思ったなら、たとえば、わくわくしたり、驚いたり、不安になったり、他にもいろんな気持ちになったんじゃないかな?どんなところで、どんな気持ちになったのか、詳しく説明してみよう。きみのお友達にも、面白そうだと思ってもらえるようにね。

感情の種類

感情にはいろいろな種類があるよね。本を読んでいるあいだ、君の感情に変化があったから、その本を面白いと感じたんだと思う。面白い だけでなく、本のどの部分を読んでいるときに、どんな気持ちになったか、それはなぜか を書くと、きみの気持ちがより伝わると思う。とはいえ、本を読んだときどんな気持ちだったのか、きみはうまく言葉にできないかもしれない。『感情の種類』の例をいくつか挙げてみるから、きみの感じた気持ちにぴったりなものを選ぶのに、参考にしてほしい。

安心・不安・驚き・焦り・不思議・困った・幸せ・ラッキー・緊張・リラックス・尊敬・羨ましい・憧れ・怖い・勇気が出る・後悔・満足・恥ずかしい・楽しい・申し訳ない・気になる・自慢したい・苦しい・悲しい・可哀そう・むなしい・腹が立つ・気持ち悪い・呆れる・・・・

その本を読み終えて、どう思った?どんな感情を持った?

きみはその本を最後まで読んでみて、何を感じたのか書いてみよう。ここまで読めばわかるかもしれないけど、なんでそう思ったのか まで、詳しく書いた方が、きみのお友達も、その本に興味を持ってくれるかもしれないね。

その本を最初に手に取ったときと、印象はどう変わっただろうか。最初は興味が無かったとしても、今はいろいろ感じたことがあるんじゃないかな?

その本がつまらなかったどうしよう?

読んだ結果、やっぱりつまらなかったという事もあるかもしれない。それもまた立派な感想だ。パパはできれば、きみが面白いと思った本の感想を書いてほしいと思うけど、残念ながらつまらないと感じたなら、お友達に、この本はつまらなかったからあまりおすすめしないよ ということを伝えてみよう。『つまらなかった』の一言で終わらせないために、何を書いたらいいのかは、もうわかるよね?

これから君は、何をしようと思った?

本を読んで何か感じたことで、きみが普段の行動で何かしようと思ったなら、それを書いてみよう。『困った人がいたら助けようと思った』とか、『友達に優しくしようと思った』なんか、よくあると思う。

けど、そんな大げさなことじゃなくてもいい。むしろ、あまり大げさなことを書くと、嘘くさく感じてしまうだろう。主人公が持っていたカバンが気になるから、パパとカバン屋さん行きたとか、そんな些細なことでいい。感じたことをそのまま書くだけで十分だ。

さいごに

読書感想文にどんなことを書いたらいいかイメージできただろうか。何なら、ここに書いたことのとおりに書かずに、自分で考えてもいい。それができれば凄いことだと思う。でも、やっぱり、読書感想文を書くときには、次のことを気に留めて書いてみてほしい。

  • 誰に向けて、なのんために書くのかを、はっきりさせよう。

  • いい文章のパターンを真似しよう。

  • キミの気持ちの変化と、その理由を書いてみよう。

読書感想文を書き終えたなら、そのまま先生に提出する前に、字が間違ってないか、わかりにくい文になっていないか確かめてみよう。一度パパやママ、お友達に読んでもらうのもいい方法だ。

あと何ヶ月か後に、君は読書感想文を書くために、この文書を読むだろう。それまでにパパも、もっと読みやすくこの文章を手直しするつもりだ。